縁起物「だるま（達磨）」

転んでも起き上がる力
─だるまが教えてくれるものー

だるま（達磨）は日本の縁起物
として知られていますが、
その丸いフォルムに
秘められた哲学には、
私たちの人生を豊かにする
深い教えが込められています。

一見、素朴で無口な置物。
しかし、
その存在感は何かを
語りかけてくるかのようです。

だるまの象徴的な特徴は、
「七転八起」
何度転んでも起き上がる姿は、
挫折や困難を超える力、
そして挑戦し続ける
心の強さを表しています。

私たちも人生の中で、
予期しない試練や壁に
ぶつかることがあります。

その時、
だるまはそっと
教えてくれるのです。
「倒れても大丈夫。
もう一度、起き上がればいい」と。

また、片目を描き入れて
願いを込めるという習慣には、
未来を描く力が宿っています。
願いを立てることは、
ただの夢想ではありません。
そこには、行動する決意や、
達成への一歩を踏み出す力が
込められているのです。

片目のだるまは
不完全に見えますが、
それは完成に向けた
プロセスを思い出させてくれる
存在でもあります。

だるまは語らずして、
ひたむきに「変わる力」
「乗り越える力」
「未来を信じる力」
を私たちに伝えます。
彼の静かな微笑みは、
私たちが忘れがちな、
希望や信念の大切さをそっと
教えてくれているのかもしれません。

日々の小さな挑戦の中で、
だるまの精神を胸に、
未来へと進む力を
蓄えていきたいものです。