「いいですか、
弱みに立って考えていては、
何事も成就しません。
土台になるのは強味だけです」
DHBR編集部がドラッカー教授に
インタビューした記事からの言葉ですが、
常々ドラッカー教授は
「あなたの強みは何か」
を説いています。
記事のタイトルは「明日への指針」
知識社会と知識労働者の
近未来のあり方について
「経営の知恵と心得」
をインタビューしたものです。
「では、これを知るには
どうすればよいか、
孔子の初期の著作を
ひも解くとよいでしょう。
簡単なことですよ。」
と続けています。
ドラッカー教授は
東洋思想に造詣が深く、
欧米の経営学者とは
違った見識を持ってもいます。
孔子の初期の著作とは何か?
孔子といえば『論語』ですが、
『論語』は孔子の著作ではなく、
孔子の口述をもとに、
後に弟子たちが編纂したものです。
また、初期とは
いつ頃なのかについても、
インタビューの原書が
ないので不明です。
『論語』と解釈しても
よさそうですが、
『論語』のなかに
孔子は『易経』を
読み漁ったとあります。
『易経』は東洋で
最も古い書でもあり、
若い時分から孔子が
『易経』を学んだことで、
孔子の思想は『易経』からも
受けたことは間違いはなく、
『論語』の源流に
『易経』があるはずです。
参考:
『易経』は『周易』ともいわれ、
中国古代の王朝、周
(紀元前1046年頃 – 紀元前256年)
の文王、武王の時代に
編纂されたものです。
商機を読み、帝王学の書
ともされています。
参考文献:
『An Interview with Peter F. Drucker 』(2003)
Harvard Business Review
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