経営者の財務:故事成語「安而不忘危」

逆境に立ち向かう経営者 ビジネス
逆境に立ち向かう経営者

井原隆一著
『財務を制する者は企業を制す』
(PHP文庫)を参考文献として、
キーワードをヒントに
経営者に役立つ故事成語、
格言、名言などを
ピックアップしました。

易経「安而不忘危」
「安きに居りて危うきを忘れず」

逆境を乗り越える経営者の知恵

経営の道を歩む者にとって、
「安きに居りて危うきを忘れず」
という言葉は重みを持つ教訓です。

これは、
安定した時にも危機の兆しを見逃さず、
常に未来を見据える
心構えを説いています。

井原隆一氏の
「安而不忘危の踏み台にする」
という考え方は、
易経の「安而不忘危」
の精神そのものです。

逆風の中にあっても
希望の種を見つけ、
自らの手で未来を
切り拓くことができる人こそ、
真の経営者です。

歴史を振り返ると、
多くの名経営者が
危機に直面した時、
ただそれに耐えるだけでなく、
環境の変化を敏感に察知し、
新たな成長戦略を
描いてきました。

たとえば、
競争が激化する市場や
不透明な経済状況の中でも、
次の成長を見据えた技術投資や
新規事業の開拓を
怠らなかった企業は、
不安定な時期を超えて新たな成功を
収めることができました。

このような姿勢には、
冷静な分析力と
未来への直感的な洞察が必要です。
そして、
その土台となるのは
「危うきを忘れず」の心であり、
逆境を恐れず前進する勇気です。

危機を恐れず、
むしろそれを機会と見なし、
次の一手を打つ準備が大事です。
危機は試練であると同時に、
新たな成長の種でもあります。

コメント