除夜の鐘「108の煩悩」

経営者の煩悩

一年の終わりに響く「除夜の鐘」
その108回の音色は、
人間の煩悩を
象徴すると言われます。

「煩悩」とは、
欲望や迷い、怒りといった
人間の根源的な感情。

その数を知ると、
自分がいかに多くの葛藤と
共に生きているかを
改めて思い知らされます。

経営者にとって、
これは他人事ではありません。

日々の経営判断において、
私たちは何かしらの煩悩に
突き動かされていることが
少なくありません。

売上の欲望、
競争相手への嫉妬、
失敗への恐怖

これらは一見、
ネガティブに捉えられる
かもしれませんが、
考え方を変えると、
それらは「動力」でもあります。

煩悩があるからこそ、
私たちは行動を起こし、
目標に向かって進んでいます。

しかし、それに振り回されると、
判断を誤り、
疲弊することになるでしょう。

除夜の鐘は、
煩悩を消し去るために
あるのではなく、
それらを「一旦リセット」し、
冷静な自分を取り戻す
時間をくれます。

経営者にも、
この「リセットの瞬間」
が必要です。

年末の鐘の音に
耳を傾けながら、
自分が抱える煩悩を
一つひとつ思い浮かべ、
それを手放してみましょう。

翌朝、
新たな気持ちで目覚めると、
煩悩が消えたわけではなく、
それらがあなたの「味方」
として存在していることに
気づけるはずです。

鐘の響きは、
あなたが本来持つ強さと
冷静さを思い出させて
くれるのではないでしょうか。