小説作法・永井荷風（3）

永井荷風の作法（2）
文章を書くことは自然な流れ

荷風の文章には文学に対する
厳しい姿勢が現れています。

明治から大正頃の日本では
ヨーロッパの文化や学問が
次々と紹介され、
新しい知識が急速に広がりました。

荷風もフランス文学などを
学んだ一人で、
特に美しさや人間の感情について
深く考えていたと思えます。

荷風の主張は、
「本当に価値のあるものを見極め、
自分の目で学べ」

「人は口があるから話し、
感情があるから文章を書く」

春になれば花が咲き、
鳥が歌うのと同じように、
人間も自然に感情や言葉が
生まれるものだ、
という考え方であると思えます。

＊画像は永井荷風のイメージです。