小説作法（3）・永井荷風

荷風の作法（3）

荷風が伝えたかったのは、
「小説を書くには、
頭で考えるだけでなく、
実際に色々な経験をして
観察することが大切だ」
ということです。

当時は、学問や本を通じて
知識を増やすことが
尊重されていましたが、
荷風はそれだけでは
十分でないと考えていました。

荷風は小説を書くための
心構えについて、
「読書」「思索」「観察」
の三つをあげています。

1.読書：
知識を増やすために本を読むこと。

2.思索：
読んだ内容を
自分の中で深く考えること。

3.観察：
実際の世界や人を見て、
リアルな感覚を学ぶこと。

これら三つをバランスよく行い、
それぞれの力を
小説に生かすことが、
良い小説を書くコツだと
荷風は考えていたようです。

＊画像はイメージです。